DOME's diary

雑多なブログです。主に理系の話を書きます。

令和4年度 技術士一次受験記

サークル”オタク語り”アドベントカレンダー 12/2

こんにちは。

今回は、11/27に受験してきた技術士一次試験の感想を書きたいと思います。

そもそも、技術士とは?

技術士は、国家資格の一つです。

技術士」は、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。

(日本技術士会ホームページ 「技術士とは」より)

私もよく知らずに受験したので、詳しいことは調べてみてください。

私の頭の中では、技術士は博士の企業版のような位置づけだと思っています。いずれ博士か技術士(並べていいものか分かりませんが)どちらかは取得したいなぁと思っています。

技術士は一次試験と二次試験があり、二次試験は受験資格として実務経験が必要です。この実務経験を積むときに、一次試験を合格した状態かそうでないかで扱いが変わってくるそうなので、一次は早めに受けることにしました。

技術士(試験)には技術部門というものがあり、専門分野を選択して試験を受けることになります。技術士になった時には、”博士(~学)”のように”技術士(~部門)”と技術部門を添えて表示することが多いみたいです。

今回私は、大学での分野に近い金属部門で受験することにしました。

受験勉強

技術士一次試験で受験する科目は、基礎科目・適正科目・専門科目の3つになります。

 

基礎科目は全技術部門の基礎の基礎が出題される感じで、大学受験・大学1回生を真面目に頑張った人ならなんとなく解けるレベルだと思います。全部門共通です。

適正科目は一般的な資格試験の法規分野に近いです。法律以外にも、ハラスメントやリスクマネジメントについて出題されます。こちらも全部門共通です。

専門科目は、選択した技術部門の知識が出題されます。レベルは大学の学部レベルよりちょっと詳しめで、金属を扱う企業で実際に働いている人ならわかる感じです。幅広く出題されますが、25/35問選択回答なのでなんとかなる感じです。

 

基礎と適正については、参考書*1で勉強しました。基礎については過去問1年分で満足し、適正は4年分解きました。過去問は技術士会のホームページで公開されています。

基礎は過去問1回目で7割を超えたので、十分だと判断しました。適正の覚えものがちょっとだけ大変でした。でもそんな量は多くないので、直前勉強で何とかしました。

専門については、これといった参考書がありません。実力勝負です。といっても過去問対策が少しできるので、4年分くらい解いて対策をしました。

金属部門はやはり鉄鋼の話がメインだと感じました。私の専門は鉄ではないので、鉄鋼に関しては簡単な問題は抑えつつ、ほかの問題を得点源にしようと決めました。1問の中でも色々な材料・加工に触れたりするため、間違い直しをするのがちょっと難しかったです。 

受験当日の感想

本番の試験は、専門・適正・基礎の順に行われます。専門が2時間で、適正・基礎が1時間ずつです。当日知ってびっくりしたのですが、技術士試験は途中退出する(途中で解答を提出する)ことができません。あと科目合格もないので、必ず全科目受験する必要があります。

専門は計算も少なく1時間ほどで一通り解き終わったので、とても暇でした。25/35問選択回答で26問以上マークすると失格なので、マーク数をひたすら確認していました。過去問はいい感じで解け、初見の問題もうまく対応することができたと思います。コロナ対策で扉と窓が解放されていたので、足元がとても寒かったです。

昼ご飯を食べて適正科目ですが、予想通り30分ほどで解き終わりました。全問回答なので見直し以外にやることもなく、20分くらい寝ていたと思います。

最後、基礎です。すぐ終わると思いきや、かなり焦りました。結構難しく感じ、過去問1年分しかしなかった自分を恨みました。材料系の問題が多めに出題されたのに、解けない自分が悲しくなりました。何とか耐えたと思います。

試験後、基礎で落としたら笑うなぁと思いながらTwitterを開くと、どうやら今年の基礎は難化だったようです。ちょっと安心しました。

感想を総括すると、暇・寒い・基礎難しい??でした。

翌日(自己採点)

試験日の翌日、正答が公開されました。自己採点の結果、基礎8割・適正8割・専門6割でした。マークミス等なければ合格になると思います。基礎は意外と取れていましたね。難しかったとはいえ、答えにはたどり着けていたようです。逆に専門は意外と取れていませんでした。知識不足・準備不足ですね...

おわりに

結構長くなってしまいましたが、読んでいただいてありがとうございました。

金属部門で受験しましたが、おそらく金属関係の進路には進まないと思います。二次試験はこれからの進路に関係する部門で受けようと思います。これからも頑張ります。

*1:堀 与志男, 技術士第一次試験基礎・適正科目の要点整理, 翔泳社